昨年の昨年の冬、宅配を始めたばかりの若い奥様からこんなコメントを頂きました。
「毎年、冬の楽しみのひとつに『里芋』があります。昔から里芋が大好きでよく食べていましたが、げんきさん(げんきの市場)に数種類あるものを色々と試したくて、先日、蒸して食べ比べをしてみました。結果…、名人(宮田さん)の圧勝!(もちろん他のも全て美味しくいただきました)。あえて例えるとしたら、澄んだ清流でつくった極上の絹豆腐のような。感動レベルでした。」
また、他の宅配の会員の方からは、「先日、名人(宮田さん)の里芋を芋煮にしていただきました。フワッときめ細やかで、溶けてしまうくらいの食感で、あんなに美味しい里芋は初めて食べました。」というメッセージを頂きました。
今は宮田常雄さんからは南瓜と新玉ねぎが届いています。どちらも包丁を入れた時のしっとりとした切れ味から違います。そしてその食味はそれぞれの野菜のうまさを再認識するほど上質です。是非、一度、お試しください。このようにさまざまな絶品野菜で多くの方に感動を与える宮田さんですが、そのとびぬけ食味こそが、宮田さんという一人の生産者が生きてきた道のりの味なのです。
ご自身が病弱だったために「食養」に出会い、有機農業を続ける中で、小谷純一氏が指導する農村再創造運動である「愛農」を知り、それが宮田さんの農業の生きる道を決めました。
「小谷師との出合いは劇的だった。 今まで涙ながら求めてきた生き様が正に目の前に展開されていたのだから。 農業にまつわる全てに全責任を負いながら人を幸福にすると共に自分も幸福になっていく生き方、絶対迷わない信念ある生き方、どこまでも正義を貫き、社会に主体的に関わっていく生き方、極限に繊細で無限に大胆な生き方。それは私の人生を決定的に方向づけることとなってしまった。このようにして農業の行くべき方向がわかり、食べ物と健康との関係が明確になり、人は如何に生くべきかを学んだ」(「われら百姓の世界」より 野草社刊)
昨年の11月3日に開催した「宮田常雄さんのお話会」の第二回目を7月26日に開催いたします。前回、出席された方からは、「とても興味深いお話ばかりで、とても充実した時間になりました。宮田さんの、自然や命に真摯に向き合われた姿勢が、言葉の端々に感じられ、その姿勢こそ、私たちが大切にしていかないといけないことだと思いました。」という感想をいただいています。
是非、1人でも多くの方が、私たちがレジェンドと呼ぶ宮田常雄さんのお話を聞いていただければと願います。「秩序のあるものは、秩序のない方向にしか動かない」という宇宙における「エントロピー増大の法則」の中で、「なぜ私たちが生きる自然界だけは秩序ある円満な世界へと向かうのか」を、ご自身の一生をささげ、土の世界の「宇宙」に向き合いながら、田畑の色々なメッセージに耳を澄ませて、生命の本質の、その答えを私たちに届ける事ができる唯一無二の生産者です。