「『とにかく野菜を丸ごと食べたい!!』という身体の声に従い、先日、ポトフを作りました。昆布と干ししいたけでとっただし汁と塩、醤油少々のみの味付けでしたが、これが驚くほど美味しかったのです。つくづく“げんきさん“のお野菜の質の良さを実感しました。お肉を入れずに作ったので、野菜の甘みが際立ち、ホント、満足しました。生産者の方々に感謝、どうもありがとうございました」こんな素敵なコメントを宅配のお客様がFAXの注文用紙に添えてくださいました。
そこで今週はそんな野菜たちが育つ様子と、それを育てている生産者の方たちにクローズアップいたします。
石垣さんが「春菊が畑で枯れて出荷出来なくなりました。」と報告されました。例年どおり霜よけ予防と温度管理の為に不織布を被せて栽培されていたのですが、それでも霜枯れしまったそうです。「露地栽培をしていると数値化できない微妙な気候の変化を感じます。温度的には例年の冬と比べても変化はないようですが、今年は風の強さや冷たさが一段と厳しいようです。そうした変化にいち早く野菜は影響されているのかもしれません」と話されていました。
冬の寒さが増すこの時期、名倉さんはたい肥作りに精を出されています。そのことを前にご自身で書かれた文章ありますのでそれを掲載させていただきます。
「冬は寒くてあまり好きではありませんが、(外で作業しているとハナタレになりますしネ!)作業に余裕が出来ることが唯一いいところです。やっぱり気温が20度を超えてきますと土中の微生物や植物の根が活発になりますので、当然、野菜の成長も早くなり、それにともなって農作業も忙しくなるのですが、この時期は一週間たっても大きさがあまり変わりませんので、その分ペースがゆっくりになるわけです。こんな時期にほんとうは体を休めたいところですが、これがまた!堆肥の切り返しがまっているのですハイ!まあ、体は大変ですが個人的にはけっこう好きな作業のひとつなんですねー。だって聞いてくださいヨ!小さじ1杯の土中の微生物は3億~5億存在するといわれているのですから、堆肥ですと、そのまた何倍もの数になるわけです。これってスゴイですよね!ほんとそれだけで天文学的な数字になってしまいますもの…。あちこちに命、また命!それらにかこまれての作業ですので、なんとなくありがたい感じになるんですネー。これが目に見えない…というところがミソですね。ちょっとでも目に見えてしまったら、ウジャウジャして気味が悪いですものね。でも確実に何億×何乗倍というわけのわからない程の命がそこに存在する。なんか神秘的ですね!これに思いをはせるだけでなんか楽しくなっちゃいます。(私だけ?)」
四季折々、風土に育まれながら野菜たちは生産者の手で育てられます。そして食卓を彩り、私たちは両手を合わせて「いただきます」と感謝します。そして、その美味しさが身体を包み込みます。*写真は吉川市の生産者の名倉さんです。