より良く生きる努力を重ねて地球に恩返しはいかがですか? 野菜情報VOL.671 令和5年9/3~9/8

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 前回の佐藤先生の健康講座の時に、「げんきの市場」のお客様で佐藤先生のご指導によりガンから生還された方に、その時の体験談をお話ししていただきました。その方は、毎年、検査をされていたのですが、昨年、大腸に悪性ポリープが見つかりました。それが、今年の再検査では「異常なし」という検査結果に変わったそうです。「お医者さんも『良かったね』と言ってくれて、ホントうれしかったですよ。ガンだとわかってからはとにかく佐藤先生に言われた事は全部やりました。素直に受け入れて、真面目にやった事が結果につながりました」

 先日、宅配でお邪魔した古くからの会員の方が「もうこの年にもなると、後は好きなもの食べて死ぬだけよ」と話されていました。それは、「歳をとったら後は死ぬだけだから、生きている間は食べたいものを食べて死ぬ時が来たら死ぬだけなので、もう食の安全とかは関係なくなった」という事なのかもしれません。その時、私は「歳をとってからこそ、食べ物が大事です。」と、答えました。平均寿命が延びている今こそ、私たちは「健康寿命」と「平均寿命」の間の差をできる限り短くして、「ピンピンコロリ」で天国に行ける事こそが理想なのではないでしょうか?

 健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」で、平均寿命との差は日常生活に制限のある「健康でない期間」であり、最新の2,019年の調査において、この差が男性で8.73年、女性で12.6年です。この「健康寿命」を縮める要因を厚生労働省の人口動態調査をもとに東京大学の渋谷健司教授が分析したところ、その原因のトップ10は、(1)不健康な食事、(2)高血圧、(3)喫煙、(4)運動不足、(5)肥満、(6)高血糖(空腹時血糖値)、(7)アルコールの乱用、(8)環境汚染、(9)高コレステロール、(10)職場のストレスでした。1位が不健康な食事であり、それ以外も「食」が主体もしくは間接的な要因であるものが半数以上です。

 人はみな確実に等しく「死」を迎えます。この「死」と向き合い、積極的に受け入れる事で、よき「生」に繋げる「死生学(タナトロジー)」を日本に紹介したのが哲学者のアルフォンス・デーケン氏です。デーケン氏は「死」をより良く迎える為に、より良い「生」を続ける努力をして最後まで人間らしく生きる事を目指す「ライフ・エディケーション」が、イコールで「デス・エディケーション」であると説明されています。つまり私たちは必ず最後に「死」を迎えるからこそ、その時まではよりよく生きる為の暮らしを重ねる事が重要なのです。そして、デーケン氏は「人間は亡くなる直前まで、成長し続けることができる唯一の生き物だ」という言葉を残しています。 

 その為に大切な一つが食生活です。ガンから生還されたお客様も食生活を中心に生活を見直す事で健康を取り戻しました。ぜひ、佐藤先生の「健康講座」に参加して、ご自身の健康を育てる食生活を実践していただければと願います。そして、化学物質を遠ざけ、穀物と野菜を中心にしたこの「食」を実践する事は、同時に地球の健康を守る事にもなっていきます。「もうこの歳になったから」という方は、ぜひ、ご自身の健康と一緒に地球へのご恩返しをするのはいかがでしょうか? 

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