「健康のためにと思って食べていたら、その食べものが病気の原因だった」そんな間違いを起こさないために、今週も「『安い食べ物』に何かがある」(著者:南清貴)から納豆と人口甘味料を検証していきましょう。
納豆は日本の伝統食で身体にいいイメージですが、安く製造するために大量生産時に使われているのが、「遺伝子操作」された納豆菌です。納豆菌に紫外線照射を2回したあとNメチル、Nニトロ、Nニトロソグアニジンという薬剤で突然変異を起こして作ります。この遺伝子操作した納豆菌は強力になり、あっという間に発酵食品の納豆が出来るようになります。また、原料の大豆のほとんどが輸入品で、アメリカから輸入されたものは遺伝子組み換えである可能性が高くなります。また、付属のタレには相当量の添加物が使われ、問題視されています。
「カロリーゼロ」「ノンシュガー」という健康志向により、アステルパーム、スクラロース、アセスルファムカリウムの3種類の人口甘味料がよく使用されています。それらは私たちの体で分解できない物質であり、代謝されずに私たちの体にずっと残ります。「なぜ排泄できないの?」と思われるかもしれませんが、他の物質へ代謝できないものは排泄もできないので、最終的にはおそらく肝臓や腎臓などの臓器の中に化学物質として残り、急性ではありませんが「慢性毒性」として免疫力の低下につながっていきます。これらの人口甘味料は砂糖より価格が安いために総菜や弁当などあらゆる食品にも使われています。また、腸内環境を整えるためにヨーグルトを食べている方も多いですが、そのヨーグルトにもこの人工甘味料がよく使われています。また、それ以外にも果糖ブドウ糖がヨーグルトにはよく使われ、それにより糖尿病と心臓病のリスクを上げています。
それ以外にも、緑茶ペットボトルの残留農薬や水のペットボトルの添加物、「発酵なし」でつくる味噌や醤油などなど、健康にいいと思って食べている食品が、実は健康を損ねる原因になっていることを解き明かしています。この本をきっかけに一人でも多くの方が「低価格」の事実に気づいていただければと願います。この現実を知った多くの方は、「これからは何を食べればいいのかわからない」と思うかもしれません。しかし、まったくそんなことはありません。何よりも生命を大切にする生産者、製造業者、販売者がいます。そして、その流通を買い支えてくださる皆様がいます。その経済が新しい未来になります。