健康を育む「食・心・動・環」の 「心」について考える 野菜情報VOL.642  令和5年2/5~2/11 健康を育む「食・心・動・環」の 「心」について考える

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健康は「食・心・動・環(環境)」の4つで育まれるというのは、私たちが佐藤先生から学んでいる「健康法」の基本です。今週はその中の「心」について考えてまいります。佐藤成志先生が良く話されていたのは「多くの病気の人と接していると私たちが当たり前だと思っていることが当たり前ではない事に気づくんだよ。食道ガンの人は痛くて食べものがのどを通らない。ご飯が普通に飲み込むことできないんだ。同じように夜眠って朝になると目覚めることも当たり前じゃないんだよ。そういう全ての日常に対して感謝の気持ちを育てる事だね」と話されていました。

 かつて佐藤先生の講習会でガンから生還された方の体験談をお聞きしたことがあります。その方は50歳の時に乳がんからリンパ節と胸部と肺、腹部、それに全身の骨までがんが転移しているとの診断を受け、担当医に余命をたずねると、「よく今日まで生きてきましたね。治療の施しようがありません。とにかく一日一日をゆっくりと生きてください」と言われたそうです。

 その方は半年ぐらい前から背骨の痛みがとれず、咳が止まらない状態が続いていました。 春先のことで花粉症との診断を受け、薬をもらっていたのですが治らず、やがて体が動けなくなり、「おかしい」と思い呼吸器科病院に行ったところ、そこで大病院を紹介され余命のない進行がんだと宣告されました。

 「その時、あまりの衝撃に気を失ったような状態になってしまいました。やがて、夫や看護婦さんが私の名前を呼ぶ声が聞こえてきて、暗闇の中から意識が戻りました。すると不思議なことに自分の身体が太陽のまばゆい光に照らされて包まれたような感覚に満たされて、呼吸をすると『私は生きている。私は生かされている』そんな幸せな思いが、 涙とともにあふれ出しました」。

それからは「病気と寿命は別のもの。欲のかたまりだった私に身体がついてこられずに病気になったけど、その事を私に気づかせるために、与えてくれた病気なんだと、全てをポジティブに受け入れるようになりました。」そして、毎日、体中をさすりながら「ごめん、ごめん、治せるはず、毎日、少しづつよくなる」と話しかけ、「ありがとう、ありがとう、ありがとう、ありがとう」と、身体中に感謝をしたそうです。

そして「とにかく一日でも長く生きていてほしい」というご主人の言葉で、抗がん剤治療を始められましたが、それが本当に苦しく、病気にじゃなくてコレで殺されると思い、抗がん剤を拒否したそうです。そして痛み止めと咳止め以外は病院のものは全て拒否して、佐藤先生のもとで食事療法を徹底的にやりました。病院の薬は毎日飲むものだったのですが、それが、間隔を開けれるようになり、半年たった時に経過観察のためMRとCTを撮ったら、全てのガンが消えていたそうです。

体験談の最後に、「今はどんなことでも『ありがとう』の言葉と一緒に頂いています。『生かされている』という事は、それはものすごい事で、それを気づかせてくれたガンには心から感謝しています」と、話されていました。この女性はガンから「逃げる」のではなく、そして「戦う」のでもなく、ガンも自分自身の身の内として、自身の生きてきた道のりのターニングポイントと受け止めました。このように「感謝の心」を苦しみの中でも育てる事が健康への道のりなのかもしれません。

 

 

 

 

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