野菜情報VOL.748 令和7年4/20～4/26
3月28日、ミャンマーで震度7.9の地震があり、死者が３0００人を超えています。亡くなられた方や被災された方には心からご冥福とお見舞いを申し上げます。地震などの自然現象は地球が生きている姿であり、決してそれ自体が悪い事ではありません。しかし、それにより私たちにとっては、かけがえのない生命や日常を一瞬で失う事になりかねません。そして、その様な時に改めて気づくのが、私たち自身が生きている事の有難さや、この当たり前だと思っていた日常が決して当たり前ではないと言う事です。そして、私たちはそうした災難が起こる前に、自身が生かされている事やこの当たり前のように繰り返す日常に対して感謝して謙虚に生きていかねばなりません。
そしてそれと同時に、そのような災難が起きる前に、私たちはなぜ、今、生かされているのかに気づく必要があります。私たちはこの地球の中で、自身の「欲望」を満たす為だけに生まれてきたのではありません。私たちはこの地球の中の「生命」の循環の中の一員として生まれて来ました。そして、この星が生命の喜びの光で溢れる未来の為に生まれて来たのです。私たち自身が、この地球の中での生命の繋がりを守り、その豊潤なる光の世界をこの地球と共に広げていく為に、この生命を与えられているのです。宇宙の中心にあるものは「愛」であるように、地球の中心も「愛」であり、そして私たちの中心にあるものも「愛」なのです。私たち人間は、自身の為だけに生きると無限の「欲望」に呑み込まれますが、他の為に生きると内在する「愛」と共にあるようになります。
そして、私たちにはこの時代に生まれてきた理由があります。今、私たち人間の「欲望」がこの地球の「生命」を傷つけています。土の世界の生命も、虫も、鳥も、動物も、植物も、全ての生命が私たち人間により傷つけられているのです。今こそ私たちはその事に気付かなければなりません。そして、私たちはその歪んだ世界を修復する事も出来るのです。私たちが「健康」という生命の円満な姿を自身の肉体の中で育てる時、それは同時に土の世界から、植物の世界、昆虫の世界、動物の世界へ、そして全ての世界が重なる地球を「健康」へと潤していきます。その自身の「健康」から広がる地球の「健康」を、子供たちが生きる地球に取り戻す事を、今、始めなければなりません。私たちの暮らしは欲望にまみれ欲望に翻弄され、欲望により未来まで壊されて行こうとしています。
欲望自体は生物がもつ本質であり決してそれ自体が悪なのではなりません。それがなければこの地上世界の中で私たちは「生」を繰り広げる事は出来ないのです。しかし私たちはこの時代の中にこの「欲望」と拮抗し、それを抑制し、それに代われるもう一つの「根源」を取り戻さなければなりません。それが「生命（健康）」なのです。自律神経で例えると、交感神経の働きをする「欲望」に、「生命」という副交感神経の働きをこの時代に取り戻すのです。それは地球と共に全ての中に存在し、影響し、循環する証であり、そしてその喜びこそが私たちと共にある「愛」の姿なのです。それは、私たちの自身の中に、私たちの毎日の中に、そして私たちの暮らしの中から私たち自身の手で取り戻す事が出来ます。そうした暮らしの変化をただ何となく個々で重ねるのではなく、私たちが意識をして、一人一人がつながる事で未来が変化して行きます。それが「くらしば」です。
