太陽の光さえ届かない深い暗闇の中に生きる深海魚のように… 野菜情報VOL.638令和5年1/8~1/14

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 遅ればせながら、
新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

 昨年の大みそか「世界ふれあい街歩き」(NHK放送)という番組で、今から3年前の2019年に放送された、ロシアとの戦争前のウクライナのキエフ(キーウ)の街歩きが再放送されました。この番組は世界の様々な街をカメラが1日かけてまるで散歩しているかのように紹介をしてくれる旅番組です。自分が訪れることはない街並みを散歩して、そこに暮らす人たちと出会う楽しさがあり、私の好きな番組のひとつです。

 キエフは1500年もの歴史を持ち、「森と緑の都」と呼ばれほど緑が豊かで、絵本に出てくるような煌びやかな大聖堂や修道院が立ち並ぶ東欧の美しい街です。その街並みを背景に、露店が立ち並んだ通りや市場や公園、教会などをまわりながら、人々の平穏な日常が映し出されていました。そして行きかう人々と気軽に言葉を交わしあいながら、たくさんの人たちの笑顔と出会い、教会には家族の健康や安寧を祈る人たちがいました。

 今回のこの再放送に際して最後に現在(2022年6月)のキエフの様子が映し出されました。観光客でにぎわっていた通りに露店はほとんどなく一面は閑散とし、街の中心の広場には戦車の進行を食い止めるバリケードが築かれ、訪れた教会では戦死した兵士の葬儀を休むことなく執り行っていました。この番組が放送された3年前、この美しいキエフの街が戦火に見舞われることを誰が想像できたでしょうか?

昨年のロシアのウクライナへの侵攻により、ウクライナの市民を巻き込みながら毎日たくさんの人たちの命が奪われているこの戦争の終わりはいっこうに見えてきません。また、丸3年目を迎える新型コロナウイルスの流行もいまだに予断を許さない状況が続いています。そしてそうした世界情勢を背景に世界規模での食料や燃料費などの大幅なインフレが続いており、私たちの未来は大きな暗雲に包まれ、この先私たちの暮らしがどうなるかわからいままの新年の幕開けとなりました。

 

この道を行けば 
どうなるものか
危ぶむなかれ 
危ぶめば道はなし
踏み出せば 
その一足が道となり 
その一足が道となる
迷わず行けよ  
行けばわかるさ               

       『道』アントニオ猪木

 昨年の10月1日に79歳で死去されたアントニオ猪木さんがプロレスを引退された時の言葉です。私たちの目の前にはやるべき事があり、私たちのまわりには愛すべき人がいます。どうにもならない手の届かない事に思い悩み潰されるのではなく、そのような暗闇を打ち消す為に自分に与えられた事を全力で生きる事が「道」となります。そして、私たち自身が太陽の届かない深海にすむ魚のように自ら光輝き、暗雲を打ち消していきます。

 最後にもう一つアントニオ猪木さんの言葉を。「元気ですかー!元気があれば何でもできる」、本年も「げんきの市場」のご愛顧お願い致します(笑)。

 

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