真にエキストラバージンオイルと呼べるものは2%も存在しない? 野菜情報VOL.684 令和5年12/3~12/9 

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11月18日、「げんきの市場」で人気の朝倉玲子さんの「オリーブオイルを知る会」が開催されました。朝倉さんはオルチョ・サニータをイタリアで生産し日本で販売している株式会社アサクラの代表であり、料理研究家としても著名な方です。当日のお話は朝倉さんのオリーブオイルとの出会いから始まりました。朝倉さんが若い頃はイタ飯ブームでしたが、朝倉さんはオリーブオイルを「くそまずい」と思っていたそうです。それがイタリアで料理修行する中で、本物のイタリアの家庭料理に出会い、できる限りシンプルに調理するその料理の美味しさに驚き、そして、そうした料理の主役として素材本来の味を引き出ているオリーブオイルの魅力に取りつかれました。

 そして4か所の有機オリーブ栽培の農家民宿に滞在し郷土料理、家庭料理、オリーブ栽培を学び、さらにミシュラン三つ星レストラン(当時)リストランテで修行しました。ある日、オリーブオイルの搾油所を見学にいった時に、ピーナッツオイル缶がが沢山ある事に気づき、工場の人に尋ねるとオリーブオイルに混ぜる為だと答えました。また、ボトルの原産国名はあくまでもオリーブオイルを詰めた場所の表示であり、賞味期限は絞った日からではなく、瓶詰めした日からの期限だと知りました。このように粗悪オリーブオイルが横行している現実を「そのオリーブオイルは偽物です」(多田俊著 小学館 2015年刊)という本が暴露しています。以下、その一部をお伝えします。

  オリーブは収穫して12時間以内に搾油しなければ腐敗発酵が始まりますが、数日分ため込んで搾油するために腐った匂いやカビのエグ味を受け継いだまま圧搾している現状や、タンクの中の澱(おり)を除去する手間をせず腐敗発酵している質の悪いものが出来る実態が暴露されています。また、朝倉さんが目撃したように他の種類の油(ピーナッツオイル・大豆油・ひまわり油)を混ぜて増量したり、何処の国(トルコ、ギリシャ・チュニジア他)でどのようにいつ絞られたかわからいオリーブオイルが使われている現実が描かれています。そして、一番搾りの最高品質として表示されているエキストラバージンオイルが低級バージンや非食用もの、さらに精製オイルだったりと、まさに何でもありの実態です。この本の中で紹介されているトム・ミュラー著「エキストラバージンの嘘と真実」(実川元子訳・日経BP社刊)には、イタリア生産者の話として、真にエキストラバージンと言えるのは全体の2%しかないと明記しています。多田さんもこの本を書くにあたり、都内の有名デパートと高級スーパーの2か所で売られている商品を購入し中身を検証しました。その結果、有名デパートでは15品中11品、高級スーパーでは18品中15品が偽物でした。それでも日本で販売されている全てが認証マークを付け、エキストラバージンオイルの表示です。

 このような現実が横行する中で、朝倉さんは日本には存在しない本物のオリーブオイルを日本へ届けようと心に決め、オルチョ・サニータの販売を2000年に始めました。それは①オリーブ果実の生産者が明確である②自然栽培・有機栽培をしている③シングルエステート(1つの農園で収穫されている)④低温搾油⑤遮光性の瓶に入っている、正しく本物のエキストラバージンオイルです。そしてオリーブオイル8000年の歴史を受け継ぎ素材の味を引き出す最上級のオリーブオイルです。

※朝倉さんが見たのがピーナッツの殻ではなく、ピーナッツをオイルの空であったとのご指摘を朝倉さんより受け訂正いたしました。

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