若き自然栽培農家舛田(ますだ)さんを襲った大粒のヒョウ」野菜情報VOL.612 令和4年6/12~6/19

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 良くない知らせで申し訳ないんですが…」沈み込んだ声で、松伏町の舛田(ますだ)さんから電話が入りました。何事かと思いお伺いすると、「ヒョウ(雹)が降り宅配で注文を頂いている玉ねぎに穴があいて出せなくなりました」という事でした。「げんきの市場」でも空が急に真っ暗になり突風と共にバケツをひっくり返したような土砂降りの雨が降りましたが、ヒョウは降りませんでした。それで、「ヒョウで玉ねぎに穴があく?」という状態がよく理解出来なかったので、さらにお伺いすると、舛田さんの畑は6月3日午後3時30分頃に松伏町に大粒のヒョウが降り災害級の被害を受けていました。

 軽トラックも自家用車も何台かある車のフロントガラスは割れ、ボディーはベコベコになりました。今までにもヒョウに降られたことはありましたが、こんな被害になる事はありませんでした。収穫が始まったばかりの玉ねぎには穴があき、収穫間近のキュウリやいんげんは全滅です。あと、ビニールハウスも穴があき全壊です」という事でした。

 レタスは野田市の畑で被害は免れたそうですが、ハウスのビニールは保険の適用がされずに、それを修理するだけでも300万円位の費用がかかるとのことでした。舛田さんのご自身のインスタグラムにも「被害を受けた玉ねぎ」の写真やそれをスタッフの皆さんと収穫した様子が掲載されていました。その後、舛田さんが「げんきの市場」にこられた時も、「前向きに受け止めるしかないです」と話されていましたが、被害のダメージはすさまじくすっかりと肩を落とされていました。

 まだ、三十代の若き生産者の舛田さんは、自然栽培で安全で高品質な野菜を栽培しながら、安定した農業収入を得ることが出来る農業経営に挑戦し続けています。そして、ご自身も「自分の苦労した道のりがこれから農業をやりたいと思う若い人たちの少しでも後押しになればいい」との思いで農業に取り組まれていると以前話されていました。5月28日(土)舛田さんの田んぼで消費者のご家族と一緒に田植えをさせていただいた時、「日本の専業農家の平均年齢は67.8歳という現実の中で、舛田さんは日本農業の未来への希望なのです」と、私も集まった皆さんに舛田さんをご紹介いたしました。

 今回、ヒョウの被害にあい傷ついてしまった新玉ねぎの応援販売をさせていただくことにいたしました。被害金額は莫大であり、到底埋め合わせることなど出来ませんが、舛田さんへ私たちの応援の思いを込めた「エール」を届けることが出来ればと思います。土から出ていてヒョウが当たっている個所は傷ついていますが、玉ねぎ自体は自然栽培のハイクオリティーな一品です。是非、皆様のご協力をお願いいたします。

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