キャベツの写頁と共に、「無農薬なら買ってくれますか?」で始まる投稿が、フェイスブックの「安全な食品」を応援するコミュニティグループに掲載されていました。
「このキャベツは無農薬と説明がありました。この茶色のものはヨトウムシ(ガの幼虫で5cm位になる茶色い芋虫)の糞(ふん)です。まだ中にヨトウムシがいるでしょう。今の品種、栽培体系のまま、 無農薬栽培を一気に全国に広げるとこんな農産物ばかりになります。あるいは収量が激減します。それでも、同じ値段かもっと高く買い支えしてくれれば、農家も農薬なんか使いません。そして、もっと無農薬栽培が広がるでしょう。」
投稿者が産直市場で見つけ、写真をとり上記のコメントをつけて投稿しました。投稿者も問題提起として取り上げたようですが、実際、115件ものコメントがつき、本当に様々な角度から考え、様々な意見が寄せられました。どれも面白い内容なのですが、とても全てをこの紙面に書くことは出来ませんので、書かれていた内容を要約しながらいくつか挙げさせていただきますと、
- 士づくりの問題や栽培技術に問題があるのではないか?
- 虫も菌類も多いし、高温多湿の日本での無農薬がどれほど難しいか。
- 虫も土も洗えば済む話
- 出荷する以上はもっときれいにして売るべき
- 農家の実際は高齢化、お年寄りで手間がたりない
- 私も無農薬栽培していますが、こんなひどいものは売りません。
- どんな野菜であっても私は文句を言いたくない。苦労を知っているから。自分には出来ないから。
栽培技術の問題を指摘した人に対して、投稿者の方は「嬬恋村3000haでも可能なのか? 」と、逆に問いただしています。投稲者は食味や見栄え重視の今の品種選択と今の栽培体系のままで、無農薬栽培の専業農家として一般家庭並みに農業収入を確保することの難しさを理解してほしいとの思いで問題提起をされたのでしょう。
もし私が自分の家族に食べさすだけに野菜を育てるのなら、迷うことなく「農薬がたっぷりかかっているけどきれいな野菜Jでなく、「 農薬 をかけないので虫が入る恐れのある野菜」を育てることでしょう。それなのに無農薬野菜が、今なお主流として流通しない理由をこの「虫キャベツ」が物語っています。「げんきの市場」はそれでも良心に照らし合わせ手渡すべき食べものを守り、そして、もしもの時も安心して購入をしていただく為に「満足の保証制度」を実施しております。