「『安い食べ物』の裏側」野菜情報VOL.563令和3年6/20~6/26

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沢山の食べものが溢れる現代社会の中で、「何を買うか買わないか」の判断するための情報として、フードプロデューサーの南清貴氏が「『安い食べ物』には何かがある」という本を出版されました。多くの消費者が価格に左右されて食べるものを選んでいます。「あなたの身体は『食べもの』でてきている」という事実を踏まえたうえで、南氏が安いものには「安くできる理由がある」ことを本書で解き明かしています。

食品企業が激安価格で販売し巨大な利益をあげていくための秘訣は、1円でも低価格で仕入れることが出来る原料(コワーイ‼)で、いかに短時間で手間もコストもかけずに製造し、それでいて美味しくつくるかという製造努力(⁉)をしているからです。そしてそのために主役として働いているのが約1500品目指定されている食品添加物です。一例をあげますと、

●豚肉そのものより安いハム・ソーセージ

豚肉を加工して手間暇かかってつくられているハムやソーセージが、生の豚肉のより安いというのは根本的におかしく、そこには増量剤、防腐剤、結着剤、香料、着色料といった食品添加物の力がはたらいています。

●一個数十円などという信じられない値段の豆腐

豆腐はコストを下げるために、大豆の使う量を限界まで減らして膨張剤でカサを増し、そのため固めるための凝固剤として「酒石酸水素カリウム」などを使用します。そして、加工助剤としてわずかにかに使用し食品に残らないので、その場合は表示義務がありません。

●いつも2割引きが当たり前の冷凍食品

マイナス18度以下で流通する冷凍食品に保存料は必要ありませんが、加工デンプンが多く使われています。加工デンプンはブドウ糖とキッチンスポンジのポリウレタンの原材料でもある「酸化プロピレン」とを結合したもので、発がん性が疑われおりEUでは使用制限されています。しかも安定剤や増粘剤なども含めて「加工デンプン」と表示できます。また冷凍食品の原料の野菜及びその製造は、現在は中国生産が一般的です。

食品添加物は厚生省で「安全です」と許可されているものですが、あくまで「急性毒性がない」という意味であり、小さい頃から疑いなく食べ続けた子供たちが、20年、30年後にはどうなるかはまったくわかりません。また、安全性をうたっているのは、それを「単体」で摂取した場合のみの話で、コンビニのおにぎりを1個たべたら10種類、カップめんを食べたら20種類の食品添加物を同時に取ってしまうことなどざらです。さらにはPM2.5に象徴される空気の汚れなどの環境汚染や電磁波の害など様々な不自然なものが総合的に作用して健康を脅かしていく可能性も否定できません。私たちはその事実を把握してどのように何を選ぶのかが問われています。「安さ」と引き換えに「健康」を失う事は止めたいですね。

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