「青陽の春 心あらたに」野菜情報VOL.539令和12/20~12/30

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 夏のある朝、いつも通り足立区までパンをとりいくために、抜け道の小学校の裏門の前を 通ると七タの短冊を飾った大きな笹の木が飾ってありました。今年は桜を愛でる間もなくゴ ールデンウイークもあっという間に飛び越えて、いつの間にか七タだという事実に驚きながらも、子供たちが何を願っているのかが気になりました。

 2020年は深く私たちの歴史に刻まれる1年となりました。人類が世界的なパンデミック と出会い、恐れ、苦悩しました。今年の正月には誰もが想像しえなかった1年が間もなく終わろうとしています。そして、それは 2021年へと続いていきます。私たちの根源である「いのち」と私たちの生業(なりわい)である「経済」との狭間で誰もが苦悩し、それぞれが生きる道を模索しています。

 6月のスタッフミーティングの際、下記の四項目を新型コロナウイルスと共生する時代の 中おいて「げんきの市場」がご縁を頂いた皆様と共に「未来」へ届けたいものとして提言いたしました。

1.私たちの喜びと地球の喜びを同心円にすること  

2.暮らしの中に生命のしきたりを取り戻すこと

3.自律神経のような2つの喜び (欲望と生命) のバランスを育てること

4.生命価値を中心に成長する企業が成功すること

 来年も「農」と「食」の関わりの中で「生命」の本質を見極め、「健康」という「生命の円満なる姿」を私たち自身から地球へと波紋を広げていければと心から願っております。これからも皆様のご指導ご鞭捷の程、何卒、宜しくお願いいたします。

 「死ぬほどのドン底での苦しみでも、それを暗闇にするのか、光にするかはあなた次第だ」と、生涯を一人の托鉢者として全うされた石川洋先生はおしゃっています。また、下町の風俗をこよなく愛した日本画家の鏑木清方は「鏑木清方随筆集」(岩波文庫)の中で、「昔の人は、いやな年の暮れを境に、心機一転、青陽(せいよう)の春に心を新たにして、めでたき歳を迎うることに導いた、その心がまえの深さに宴(まこと)に味わうべきことではあるまいか」 と結んでいます。

  2020 年も師走を迎え、さらに加速度を増しながら間もなく過ぎ去ろうとしています。 寒 さが一段と厳しくなり、首都圏では新型コロナウイルスの感染者数が増加しており予断を許 さない状況です。これから益々忙しい毎日ですが、くれぐれもお身体に気を付けて、「青陽の春」をお迎えください。今年も皆様のご愛顧をスタッフ一同心より感謝申し上げます。

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