春風が呼んでいる。さぁピクニックへ行こう!

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愛は農園にある。 第ニ葉 ここさんぽ 中川ゆか

三寒四温のこの頃ですが、桜の花芽はしっかりと空を仰いで春を待っています。北越谷駅まで続く元荒川堤の桜並木は、今年も3月末頃から満開を迎えるでしょう。

桜や柳、桑などの木は水が大好きです。水を求めて地中深くに根を張って土をつかむため、古くから土留めとして川沿いに植えられてきました。これらの木の根は水をろ過して川の水をきれいにします。桜と川はお互いを引き立て合っているんですね。

春の川辺には色とりどりの可憐な野の花が咲きます。川辺の花を探しながらの散歩は楽しいですが、腰を落ち着けて食事を楽しみながらゆっくり堪能するのもよいものです。

外で食べるには敷くものさえあれば人数が増えても減っても問題なく、家族、友達やコミュニティの集まりにぴったり。多少食べかすが落ちても虫や微生物たちが食べてお掃除してくれます。大きな声でしゃべっても、歌っても、周りに気兼ねすることはありません。

強い日差しや蚊に悩まされることのない春は絶好のピクニックシーズン。この春はぜひ河原にピクニックに出かけましょう。

朝にピクニックに行くなら水筒に入れた熱い紅茶やコーヒーとパンを持っていきます。食べ終わったら敷き物をはたけばパンくずを掃除できるので家よりも気楽。

朝炊いたご飯でおにぎりやお弁当を作って昼のピクニックもいいですね。おにぎりやお弁当なら冷めたご飯も味わい深いです。急なお出かけでもお弁当の用意があると安心。

肌寒くなる夕方はワインや日本酒で温まりながら日没を眺めるのも風情があります。

畑でピクニックをすれば採れたて野菜が楽しめます。鎌倉の青空自主保育グループ「なかよし会」では、畑で採ったサヤエンドウを携帯コンロで沸かしたわずかなお湯と塩で蒸し煮して食べるのが春の定番だそう。

なかよし会は1~3歳児を親と保育者が谷戸、山、海に連れて行き、思い切り遊ぶグループです。1990年代に大事な拠点である谷戸の田んぼや小川、林の一部が公園計画によって舗装道路や芝生に様変わりしてしまいました。そこで、母親たちは谷戸の景観と生態系を守るために市民団体を立ち上げました。この市民活動は赤ん坊からお年寄りまであらゆる年代が集って谷戸で田んぼや畑を耕し、楽しく汗を流しながら学び、語らう場となりました。

毎年秋の谷戸まつりでは、田んぼで収穫したお米で作ったおにぎりがふるまわれます。おにぎりのお皿は半分に畳んだ笹の葉。使い捨てのプラスチック容器と違い、笹の葉は食べ終わった後に土に還るので爽やかですね。自然への配慮と美しさを感じます。

自然の恵みを味わうピクニックで、自然と調和しながらのんびり過ごしましょう。

*市民農園は落選して、補欠20番台です。農園をやりたい人は多いんですね!

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