「残りかす」を表わす粕(カス)という漢字は、米という字に白と書き「白米」を表しています。また、お米の表皮の部分を削った糠(ヌカ)は、お米に康(やすらか)と書きます。漢字が作られた時代の私たちの祖先は、「玄米」は身体を安らか=「健康」にして、「白米」は栄養価の乏しい「残りカス」だという事を理解していたのです。私たちが食事による健康法を実践する為には主食から栄養をとる事が重要ですが、健康に気遣う方でも「玄米は苦手」という人は多いようです。そんな「玄米が身体にいいのはわかっているけど、なかなか食べ続ける事ができない」という方の為に作られた新品種のお米、「かなう玄米」の取り扱いを今年新たにスタート致しました。
この「かなう玄米」は水につける吸水とともに表皮に切れ目が生じ、炊飯する事によりその表皮が裂けるので通常の玄米より断然食べやすくなります。それでいて玄米がもつ美味しさを残したままで食感は白米に近くなり、そして玄米の栄養価を無理なく摂る事が出来るのです。ですから、白米と混ぜて炊いても気にならず、始めての方なら白米に1割混ぜたり、また白米と半々で混ぜて炊いても違和感なく食べる事が出来ます。また、玄米のみの炊飯の場合でも電気釜で炊いても美味しく出来上がります(玄米モードがある場合は玄米モードをご利用ください)。このように表皮が裂けて炊きあがるのでもちもち感があり、それは冷めても変わりませんので、お弁当に入れても美味しく召し上がれます。「かなう玄米」は玄米の栄養価を白米感覚で召し上がる事が出来るお米なのですが、よく噛んで食べていただくと、玄米がもつ本来の旨さを実感出来ますのでお勧めです。
この「かなう玄米」のもう一つの特徴は、玄米の胚芽の部分が通常のお米よりも大きく、その栄養価が高いことです。胚芽にはビタミンE,ビタミンB群、鉄、マグネシウム、カリウム、マンガン、亜鉛等豊富なビタミンやミネラル等の栄養が豊富に含まれていますが、「かなう玄米」は普通のお米の3.3倍もあります。そしてストレスの軽減や睡眠の質を高め血圧の上昇を抑制するGABA(ギャバ)は通常のお米の10倍の量を含有しています。このように栄養価がずば抜けて高く、食べやすい「かなう玄米」は、健康食品メーカーの株式会社「玄米酵素」がつくりました。
国民一人当たりの米の消費が1962年には118㎏だったのが、現在では当時の半分以下の50.8kgにまで落ち込んでいます。「玄米酵素」はこのような米消費の衰退が日本文化の衰退につながるとの思いで「かなう玄米」を10年の歳月をかけて作りました。2013年に研究をスタートし、2016年に対象となる母株と父株を品種交配させて第一品種を育て、その後、胚芽の大きい品種が3年前に見つかり、それを安定して栽培する事に成功して「かなう玄米」が誕生しました。そして、北海道当別町の竹田宏和さん、新篠津村の岡崎繁章という古くから親交のある生産者に契約栽培を依頼し、農薬無散布無化学肥料で栽培して頂いています。「玄米酵素」では、遺伝子組み換えやゲノム編集といった人間の倫理を超えた未知の時代に突入する中で、私たちの健康を育てる玄米を中心にした「食事道」が、再び日本に米文化を復興させる事を目指して「かなう玄米」が生まれたのです。ぜひ、このお米の誕生を契機にして皆様の健康生活に「玄米の力」を取り入れて下さい。