今週は「げんきの市場」で15年にわたり「健康講座」をお願いしていました佐藤成志先生の師匠であり、自然医学会の最高権威であった森下敬一先生が、食事で病気を治していく中で発見された、食べものの「気能値」(きのうち)についてご紹介致します。
森下博士の治療法である「食事療法」のその根底にあるのが「腸管造血説」(2018年、米コロンビア大学研究チームにより追認されました)です。それは1960年代、博士が血液生理学の研究をしていた中で、小腸の絨毛組織(小腸内壁のヒダにある突起)からの赤血球母の形成を発見した事に始まります。そしてそれは「食物を原料に腸で赤血球がつくられ、その赤血球によって体細胞がつくられる」ということであり、それがつまり「食べたもの」が「血」となり「体細胞」になるという大原則の「発見」でした。
そして、森下敬一博士は自らが発見したこの事実を立証するために、1970年(昭和45年)、「ガン・慢性病の食事療法」を実践する場所として、お茶ノ水クリニックを開業しました。そうして多くの慢性病や難病の患者の方々を「食事」により根治してこられました。その「食事」とは「穀菜食」(未精白の穀物と野菜)を基として豆類や大豆加工食品、海藻、小魚類、発酵食品、自然塩など天然の調味料などで構成された伝統的な日本の食事です。
このお茶ノ水クリニックでの実践と共に、ライフワークとして森下博士は世界の長寿村の調査活動を行う中で、長寿村の人々の「気能値」が高いという事実を発見いたしました。「気能値」とは生命力(波動値)のことです。この世に存在する全ての物質(人間・生物・物体等)は素粒子によって構成されています。そして、これらの全てはエネルギーを出しており、固有の周波数と波長を持っています。これが波動であり、その高さを測定し数値で表したものが「気能値」です。
森下博士は長寿村の調査をさらに進めていく中で、その地域の人々が食べている食べものが同様に「気能値」が高いという事実を突き止めました。健康を育て長寿をもたらせるものは、生命エネルギーに満ちた命の糧となる食物をとるということだったのです。現代の栄養学では、食べもののカロリーや栄養素が重視されていますが、これは単なる食品の成分を分析したものにすぎません。食べたものが吸収され血となり、肉になる力を示しているのが「気能値」なのです。
写真は森下博士が測定した食品別の「気能値」リストです。海をそのまま結晶にした自然塩や岩塩は「気能値」が高く、精製されると低くなります。同様に「気能値」が高いミネラル豊富な黒糖や玄米もやはり精製や精白にされると低くなります。また自らの光合成で太陽エネルギーを変換する穀類、野菜、豆類、海藻は高く、真菌類のキノコや発酵食品も高い数値です。そして一般に栽培方法が有機・無農薬など自然に近いものほど「気能値」が高くなります。逆に「気能値」が低いものは動物の肉類とファストフードや加工食品など工業的に作られた食品です。肉類には内部に排出されていない老廃物や毒素が残っており消化吸収に負担がかかります。加工食品は全般に「気能値」が非常に低く、さらに食品添加物などの化学薬品は全てマイナスの数値で、出来る限り避けるべき食品です。森下博士は通常の生活で「気能値」が50以下の食品は絶対食べるなというのではなく、食べる時は高い食品を必ず食べて平均点をあげるようにアドバイスされています