「腸内環境の発酵型活性化」と「土壌環境の発酵型活性化」が繋ぐ世界 野菜情報VOL.594令和4年2/6~2/12

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 新型コロナウイルスのオミクロン株が前例のない感染者数で猛威を振るっている中、「げんきの市場」がレジェンドと呼んでいる群馬の生産者の宮田さんから届いた人参の箱の中に、上毛新聞(2022.1月8日号)の記事が一緒に入っていました。その記事は「腸内細菌が関連か/アジアや北欧、コロナ低死亡率/名古屋大チーム発表」という大変興味深い見出しのものです。今週はその記事の内容をご紹介致します。

 「アジアなどで新型コロナウイルスの死亡率が低い要因に、腸内細菌が関連している可能性があると、名古屋大などのチームが米科学誌に発表した。計10カ国の健康な人を調べると、アジアや北欧では「コリンセラ」という種の細菌を多く持つ人の割合が高かった。この細菌は、ウイルスと細胞の結合を防ぐ物質をつくる。名古屋大の平山昭准教授は『今回は国単位での解析をしたが、今後は患者ごとにコリンセラの有無を調べて重症化が判別できるようになるかもしれない』と話した。

 欧米の多くの国と比べ、アジアや訪欧では新型コロナの死亡率が低く、何らかの要因『ファクターX』があるのではないかと指摘された。チームは日本や米国、フィンランドなど10カ国、計953人の腸内細菌を分析。主要な細菌の種類によって5つのタイプに分けた。

 すると2021年2月時点のコロナによる死亡率が低い韓国や日本、フィンランドは、コリンセラが多いタイプの人の割合が34~61%と高かった。このタイプの人が4~18%低いメキシコやイタリア、米国、ベルギー、英国は、死亡率が高い傾向があった。

 そして、この記事と共に宮田さんから「品質の高い野菜などで腸内環境を発酵型活性化すればコロナは問題ないという裏付けですね。多分、今後の研究によって同様の細菌群がいくつも明らかになるでしょう。皆さんに知らせてください。」というコメントが添えられていました。

 腸には免疫細胞の7割が集中しており、善玉菌が優位となることで病原菌(ウイルス)を攻撃する力が増し免疫力を高めます(腸内環境の発酵型)。また、土壌の中も微生物が増えて多様になることにより、病原菌が活動できない構造を土の中に形成し(土壌環境の発酵型)生命力のある野菜を育てます。土の中も腸内も善玉菌微生物が優位な多様性(発酵型活性化)がカギです。そして「土の健康」から「人の健康」へと橋渡し役をするのが、その環境で育てられた「野菜たち」なのです。

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