「血液を変えれば未来が変わる」野菜情報VOL.574令和3年9/5~9/11

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◆若い血液との交換が「若返りの万能薬」⁉

2005年、カリフォルニア大学バークレー校のイリーナ・コンボイ教授らの研究チームは、若いマウスと年寄りのマウスの血管をつなぎ、2匹の血液がお互いの体を自由に行き来できるようにする実験を行い、その結果、老いたマウスの組織が若返り、老化を逆転できるという驚くべき事実が判明しました。

◆若い血液を入れず、老人の血液の変化だけでも同じ効果が‼

さらにイリーナ・コンボイ教授のチームは研究を進め、2016年には老人の血液の性質を変えることにより、老いたマウスの脳や肝臓、筋肉といった組織が若返っていることを発見しました。つまり「若いマウスの血液による若返り効果ではなく、老いたマウスの血液中にある物質が老化を引き起こしている可能性」を突き止め、老人の血液の変化だけでも若い血液との交換と同等か、それ以上の結果を得ることができました。

◆血液の性質が健康を握っている

ガンやアレルギー、糖尿病、そのほとんどの病気は血液検査で見つけることが出来ます。つまり血液の異常(汚れ)が病気の様相であり、その血液の性質をきれいに整える「浄血」があらゆる病気を治す手がかりとなります。そして、それと同時に、老化から若返りにつながる万能薬でもあるのです。この血液の性質を変えるという事が、実は葉緑素の摂取でも実現可能なのです。

◆葉緑素が血液をきれいにする

まずは「葉緑素とは何か」から話を進めますと、植物の緑色の色素でおもに光合成を行う物質です。ただ、それ以外にも、葉緑素は植物の細胞修復などの「免疫機能」を担っています。この葉緑素の驚くべき点は「人体」に入った時も同じように「細胞の修復」「造血作用」「解毒作用」といった作用を発揮致します。

◆なぜ植物の葉緑素が、ほ乳類の人間の免疫機能を強化するか?

その答えは化学式での構造にあります。「血液」ヘモグロビン(赤血球)と「葉緑素」クロロフィルの構造式を表すと、その構造は中心の化学記号が違うだけで、あとはまったく一緒です。血液の場合は中心が鉄(Fe)で赤い色になり、葉緑素はマグネシウム(Mg)で緑色に変わります。この事実により「葉緑素は人間の血液にも同じ働きをする」という仮説が成り立ちます。そして、それを実証されたのが食養医学の草分けである医師で血液生理学者の森下敬一博士です。

◆葉緑素は夢の万能薬への第一歩‼

森下博士は著書「葉緑素と生命」(1969年刊)の中で、葉緑素は血球数、血球素係数、血圧、血糖、血清水分、血清蛋白質、血液PHなどの異常を正常化に向かわせ、さらに様々な「賦活作用」や「代謝促進」を活発にすることを立証しています。つまり若い血液の輸血ではなくても、葉緑素の摂取で血液は蘇ります。その具体的な「生理作用」・「薬理作用」を列挙すると〈裏面に続く〉

①細胞賦活作用→諸臓器機能進、組織抵抗力増強の各作用。

②創傷治癒促進作用→肉芽形成促進、創面乾燥(分泌抑制および脱臭の各作用。

③造血作用→造血素材となる。

④新陳代謝促進作用→とくに窒素代謝進、エフェドリン類似作用。

⑤強心、末梢血管拡張作用→ジギタリス様強心作用、末梢血管拡張による血圧降下作用。

⑥殺菌・制菌作用→細胞賦活を背景とした制菌作用。

⑦抗アレルギー作用。

⑧消臭作用。

                       (森下敬一博士著書「葉緑素と生命」より)

と、極めて広汎多岐にわたります。

◆森下敬一博士の自然医学と佐藤成志先生の薬方堂

森下敬一博士は1950年東京医科大学を卒業後、生理学教室に入室し血流生理学を専攻しました。そして主要テーマにしたのが「食物と血液」であり、その中心が「葉緑素と血液」でした。「十数年にわたる研究生活の中で120編の論文を発表したが、そのほとんどが『葉緑素と血液』に関するものだった」と、著書の中で回想されています。後に森下敬一博士が提唱した自然医学は、現代医学の疑問点に対して実験的な検証を重ねて確立した理論を基礎としています。また、長年、「げんきの市場」で健康講座を開催していただいていた佐藤成志先生は、薬剤師及び漢方専門家して、長らく森下敬一博士の自然医学を支えて来られ、その後、独立し「薬方堂」を設立しました。

◆コロナの実際は血管疾患である⁉

2021年4月30日、ソーク研究所は「新しいコロナウイルスのスパイクタンパク質は病気で追加の重要な役割を果たす」というタイトル記事で警告を発しました。この研究の執筆者の一人であるウリマナー教授は「多くの人が呼吸器疾患と考えていますが、実際には血管疾患である」と語り、この論文では、タンパク質が初めて血管細胞に損傷を与えるメカニズムの明確な確認と詳細な説明を提供しています。日々の生活の中で血液の正常を維持することはコロナ以後の時代を生きる私たちにとっても健康を守るための重要なテーマの一つです。

◆すべては浄血から

夢のような未来の医療技術の「若返り」も現代の日本に蔓延している「生活習慣病」も、そして「コロナ時代を健康に生きる秘訣」も血液がカギを握っています。そして、それは「浄血」です。その基本はあくまでも正しい食事の実践であり、それにより腸内環境が整いきれいな血液がつくられていきます。そして、その正しい食事の浄血の力を「葉緑素」は効果的にサポートしてくれます。

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