施政者が国民の安全よりも優先しているものは… 野菜情報VOL.654 令和5年4/30~5/6

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4月15日・25日号の週刊現代に「『ワクチン打て』から突然『打たなくていい』に…WHOがヤバすぎる方針転換を決めた驚愕の背景」という記事が掲載されました。「今までWHO(世界保健機構)は全世代でのワクチン追加摂取を『推奨』してきたが、今回、『健康な成人』と『すべての子ども』について、3回目以降の摂取を『推奨しない』と真逆のことをいいだした」というものです。ワクチンの一人当たり平均摂取回数でみると、日本は約3.1回で、韓国(約2.5回)やドイツ(約2.3回)を引き離してすでに世界一になっています。

このWHOの方向転換について、国立病院機構仙台医療センターウイルスセンター長の西村秀一氏は「感染初期は毒性が強く、ワクチンはそれなりの役割を果たしたと思っています。しかし今流行っているウイルスは弱毒化しており、健康な人や子どもが感染しても重症化することはほとんどない。健康な人は、発熱などの副反応覚悟でワクチンを打つか、あるいは社会に集団免疫ができあがるまで感染覚悟でワクチンを打たないでいるか、自分で決めたらいい。」とWHOの決定を解説しています。また、当時FDA(米食品医薬品局)のワクチン研究・審査局長だったマリオン・グルーバー氏は、「治療方法も確立せず、感染が拡大し続ける状況での1~2回目接種は必要でした。しかし3回目接種は効果が不十分というデータが出ており、次々にワクチンの副反応も見つかっていった。だから私たちは追加接種に異を唱えたのです。ところが我々の意見は完全に無視され、追加接種に猛反対した私はFDAを離れることになった。今回のWHOの発表は遅すぎるくらいです」というコメントを載せています。

そして、この記事の最後には「厚労省は昨年までに、製薬会社4社とワクチン8.8億回分の供給契約を結んでいます。全国民に計8回ワクチンを打たないと在庫がはけない」という全国紙政治部記者の言葉と共に、「世界がワクチンの安全性を冷静に判断して追加接種をやめても、日本だけはバカ正直に追加接種を続け、後になってそれが『重大な判断ミス』だった、などということにならない保証はあるだろうか。」という危惧で終わっています。

 「映像の世紀」(NHK)という番組の中で、恐ろしい映像が流れていました。1950年代、ソビエト(ロシア)との核戦争を想定したアメリカは、ネバタ核実験場に兵士を集め、爆心地から僅か数キロで待機し爆風に吹かれながら訓練をする兵士たちの姿です。この訓練には延べ20万人以上が参加しました。そして、政府は被爆の危険性を認識しながらも核戦争を想定した訓練を優先させ、国民には安全性を訴え続けました。当時の原子力委員会は「放射性降下物の量はごく僅かで、日常生活で浴びるよりもほんの少し多いだけに過ぎません。核実験について心配しない事こそ、あなたにとって最善の行動なのです」というものでした。 

それぞれの時代の中で「私たち1人1人の生命よりも全体として優先するべきものがある」、その最たるものが「戦争」なのかも知れません。それでも私たちは自分の愛する人々の生命を守らなければなりません。今、私たち日本の「食」は安全面でも、食糧安保でも風前の灯火です。長年「食」の安全に携わる中で、大事なのは「自分の健康は自分が守る事」です。

 

 

 

 

 

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