私たちの健康は「食」「心」「動」「環(環境)」により育まれます。そして、今、最も身近な「環境問題」として、日々の生活の中で私たちの健康を脅かしているのが「電磁波」です。「電磁波」といえば一般には「電子レンジ」の「マイクロ波」を思い浮かべるかもしれませんが、電気が流れるところに発生するエネルギー波すべての総称です。宇宙から降り注ぐ太陽光、送電線などの設備、冷蔵庫やエアコン、テレビ、炊飯器などのあらゆる電化製品、テレビやラジオ、スマホなどの電波、飛行機や電車などの乗り物類、レントゲンなどの医療機器などあらゆる場面で、超低周波から高周波までさまざまな種類の電磁波が、目には見えていませんが私たちの周りを飛び交っています。
この「電磁波」が私たちの健康に直接影響を与える事が最初にクローズアップされたのが、1980年代に米国とスウェーデン等の研究者が送電線の周辺に住んでいる住民の健康を調査した結果、小児白血病と電磁波の強度とに関連があるという報告が相次いで出されてからです。そして、日常的な電気の使用による電磁波が健康に影響するか、真剣に研究されるようになりました。1996年には世界保健機関(WHO)で国際電磁界プロジェクトを発足し、電磁波被爆のリスクを評価しています。しかし、実際にはこうした電磁波の危険性ついては、発生源である産業界や省庁の意向を気にしてか、メディアは今だにうやむやにしています。日本でも、国立環境研究所で電磁波の健康への影響を主任研究員として研究していた兜道徳(かぶとみちのり)氏は「電磁波の影響はかなり顕著に出て、危険である」と明確にしましたが、途中でその研究を中止させられています。
こうした「電磁波」の危険性を、科学者の立場から私たちに警告をしているのが増川いづみ博士です。増川博士はミシガン州立大学で栄養学と電子工学の博士号を、MITにて量子力学の修士号を習得し、その後、水への興味から米国の水の研究所で水に様々な圧力や磁気を与えて分子の構造を変える研究をされていました。その中で「電磁波」が水に吸収される事がわかり、60%は水分で構成されている肉体の、特に水分量が多い臓器を危険にさらす可能性を調べていました。すると「電磁波」の兵器利用の研究がロシア軍事研究所でしている事を知り、現地へ向かいました。そして、米国海軍でも1960年代から「電磁波」の軍事研究を始めており、ロシア(ソ連)ではそれ以前から様々な「電磁波」の臨床例を挙げて続々と論文が発表されている事実を突き止めました。しかし、現在、それは一切、秘密裏に隠され、公的には一切行われていない事になっています。
増川博士は著書「いのちの調律」の中で、その危険な理由を書かれています。1882年、エジソンが直流波の送電を実用化してから、約15年後にステラが交流波を発明し、遠距離への送電コストが安かった為に交流波へ変わりました。直流波は地球の誕生期から生命と共にあったのに対して、交流波は自然界では存在しない物なのです。現在、交流波から発せられる低周波は、太古から生命を育んでいる磁波とは全く違う物でありながらも微弱で似ている為に、私たちの体内のバリアーを全て通り抜け、脳細胞やDNAにまで損傷を起こすほど深部に届いてしまい、細胞レベルでは着実にダメージを蓄積し、場合によっては脳の思考回路まで影響を及ぼすと指摘されています。