新型コロナやロシアのウクライナ侵攻以降、燃料や食料品などだけに留まらず消費全般の値上げラッシュが続いています。そして「げんきの市場」にも仕入先から、商品の価格改定の連絡が月を追うごとに増えているような状況です。
どうしても価値の高い商品はコストがかかるのは必然であり、無理に価格を下げようとするとその価値自体も下げてしまうことになりかねません。安全性の高い食品にとって、それは致し方無い事なのですが、テレビでは安売りスーパーをまるで庶民の味方のように取り上げているのを見かけると、このインフレーションで最初につぶれるのは、「げんきの市場」のような商品を販売している店なのかもしれないと思えてきます。
かつての野菜情報(NO.474 )で、コンビニやスーパーの市販弁当の裏側を元納入食品メーカー勤務だった方が勇気をもって暴露した内容を掲載いたしました。その時の計算式は、弁当の価格が500円の場合なら、その弁当の原材料費は56円であるという衝撃的な内容でした。その計算式がこれです。
500円(お弁当の販売価格)-200円(コンビニ店舗の販売軽費)-60円(コンビニの本部経費)-120円(弁当製造会社の利益)-64円(納入食品メーカーの利益)=56円(弁当の原材料費用)
この56円の原材料費で、「いかに美味しそうなお弁当を作るか?」、そのために活躍するのが日本で使用許可されている約1500種類の添加物たちです。そして、原材料で選ばれるのも、当然価格が最優先で食べものとは言えないものばかりです。それらをごまかすためにいかに上手く使いこなす事こそ、メーカーの技術力ということになります。
この納入食品メーカーの会社員だった方が、この表には現れないあまりにひどい「食の現実」の中で、私たちがどのようにしてそれらの食品を避ければいいのかを提案しています。それは「大々的なコマーシャルをしている殆どの食品会社から離れる。買わない。そして、企業姿勢を確認し、製造原価に基づいた価格でちゃんと販売しているものを探す。あとはオーガニック農家の材料で自分でつくる」というものです。皆様に「食の不安」を与える事無く「食べもの」を届ける店として、「げんきの市場」が存続していける事を心より願います。