お店に買い物に来たお客様から「うちのシクラメンがもう咲いたんですよ。例年よりひと月も早いんです」と、驚くべき異常気象の一端を教えていただきました。
吉川市の山崎さんも「今年は野菜の出荷が前倒しになっています。春野菜もそうでしたが夏野菜を一月近く出荷が始まりましたが、今回の長雨で終了も例年より早まっています」と話されています。そんな折8月19日、越谷市の生産者の石垣さんが「酷暑、大雨、連日の強風がここ数年の夏の天候。間違いなく気候変動が起こっている。今までと同じ作付けだとこの異常気象を乗り越えるのは不可能だと思うようになってきた。天候には逆らえない。ならば作付け体系を見直すしかないと思ってる。」と、ツイッターでつぶやかれました。
そこで、吉川市の山崎さん、吉澤さん、石垣さんの各生産者の方に、現在の夏の畑の様子をお伺いしました。まずは深刻な大打撃を受けている夏ネギの様子を山崎さんから…。
山崎さん
「台風の後には3割ぐらいが根腐れを発生していたのですが、その後の長雨で7割以上が根腐れ状態、事実上、夏ネギは終了です。秋ネギの出荷が始まるまでは空いてしまいます。病気を防ぐ殺菌剤のような農薬は、病気が発生してからでは効果はなく慣行栽培では栽培歴にのっとり病気の有無に関わらず散布します。それで病気の被害を最小限に防ぐのですが、出来る限り農薬を使わない栽培は異常な気象の中では厳しいですね。」(8/19談)
吉澤さん
「いっきに野菜がなくなりました。2つの台風や台風崩れとその後の長雨できゅうりとトマトは完璧に終わりました。毎年、この時期は夏野菜が終わっていく時期ですが、あのお盆を挟んだ一週間がひど過ぎました。只々、畑の草(雑草)の繁殖だけが物凄くて、畑の整理に手間がかかり秋野菜の作業が遅れに遅れています。8月前半までに終わらせたかった人参の作付けを今日これからやる予定です」。(8/20談)
石垣さん 「日照不足の上、強風に吹かれまくられてほとんどのナスがすれて発色が鈍いボケなすになっています。どうして傷みが出やすくなっていますので、『1両日中に食べてください』のコメントを印字して『ボケなす』のネームシールを貼って『げんき市場』に並べさせていただきました。この時期、調子がいいのはモロヘイヤですね。昨年はモロヘイヤの畑の雑草の草刈りを一生懸命やっていたら、その際に飛び散った土ぼこりが葉に飛び散って穴だらけのモロヘイヤになってしまいました(笑)」。(8/19談)