健康な人が
その健康を守る事が
何よりも尊い時代
今から5年前、日本国内で3人目のコロナ感染症が出た時、「免疫力が未来をわける」という野菜情報を書きました。その中で、「感染症が流行している時には、病気に打ち勝つ『自然免疫力』が私たちの未来を分けます。この『自然免疫力』を高めるという事は、侵入してくる病原菌を排除したり、病原菌を排除しきれずに起こった異常(感染症等)を回復させたり、自身の中で発生した異常(例:ガン、アレルギー等)を正常に戻したりする力だと考えられています。そしてその中心に働くのは私たちの免疫細胞の7割が集中している腸であり、納豆や漬物、ヨーグルトなどの発酵食品や味噌や醤油など伝統製法にのっとった調味料をとる事により腸内を善玉優位にし、その善玉菌が腸内で増える寝床となる食物繊維を多くとる事が大切です」。と、指摘しました。
そしてその年、「多様性と免疫力」という野菜情報の中では、タンザニアの狩猟採集民族ハッザと日本人の腸内環境の比較で免疫を取り上げました。善玉菌の代表であるビフィズス菌が日本人の平均が5~10%近くであるのに対し、ハッザは最高でも1.23%、検査したハッザの10人中8人が実に0.1%未満でした。しかし、総合的にはハッザの方が日本人の腸内環境より多様性が高い為に免疫が上回っていました。彼らは狩猟で狩る肉は少量(猟は難しい)で、トウモロコシの粉をお湯で練った「ウガリ」を主食に、色々な木の実や植物を主に採集で得て食べるのが日常でした。ちなみにハッザは1日平均100gの食物繊維をとるのに対し、日本人は15g~25g程度でした。彼らはその土地の有用菌が住み着いている植物を沢山とる事により、腸内微生物の多様性が生まれ免疫力を高めていました。同じように土の中も「微生物の多様性」こそが、たとえ病原菌がいても、それが活動しにくい構造を土の中に形成する事を農学博士の横山和成氏が指摘しています。土の中も腸内も種類だけではなく多様性がカギであり、「腸内微生物」も「土の中の微生物」も同じ生命の規範の中を生きています。
「『げんきの市場』の野菜食べているから大丈夫ですよね?」宅配を長年取っていただいているお客様から、新型コロナが始まり出した頃にそう聞かれました。その方は肉体の一部を親族より移植手術をされ、免疫の薬をずっと飲んでいる方で、お医者様から「とにかく気を付けてください。万が一感染をしたら…」と、厳重に注意をされたそうです。その方は今も元気に「宅配」を続けていただいています。「げんきの市場」の宅配は、そのような健康に不安があり食事の力で「病気の改善」を取り組まれている人たちの力になりたいとスタートしたしました。多くの方は有名店の方がいいものがあると思われているかもしれませんが、生命に関わるものは小さい店の方がいい事もあるのです。近年、ヨーロッパやアメリカが食の安全の規制を強化していく中、日本はその基準をより緩く、よりわかりにくい方向へと進んでいます。また「ヒポクラテスの盲点」というワクチン後遺症を取り上げた映画が話題になっていますが、打った事を後悔するよりも、食事を改善する事により「未来が変わる事」を実践していただければと願います。今こそ「健康な毎日を守りたい」と考えている方たちに「げんきの市場」の宅配をご利用していただきたいと願っています。健康な皆様がその健康を守る事が何よりも尊い時代なのです。私たちにはまだ選ぶチャンスがあります。
今工事中の越谷駅直結の商業施設では、全国で人気のさまざまなお店がオープン予定。ハンバーガーだけではなく、和食、洋食、中華のレストランやコーヒーショップなど、便利で手軽なチェーン店の食事は、いまや「ファストフード」と呼べる存在です。いつでもどこでも同じ味が楽しめること。安くて早くて量が多いこと。トレンドを押さえた広告。こうした価値観は、忙しくて情報にあふれた現代社会にぴったり合っているように見えます。
ですが、ファストフードを選ぶことで、私たち自身が「忙しさ」を加速させているかもしれません。産業としてのファストフードは、効率を最優先した働き方や巨大な流通体制を前提に成り立っていて、現代社会の仕事の多さや時間のなさを悪化させます。そして、全国に同じ商品を安定して届けるためには、長距離輸送や食品添加物が必要です。過剰な食材確保によって食品ロスも生じます。流通に合わない食材や、地域独自の料理は姿を消します。こうして健康や環境、食文化が失われていきます。また、地域での農と食、人と人とのつながりも薄れていきます。
ファストフードを選ぶことは、その価値観に知らず知らずのうちに染まっていくこと。気づかないうちに、私たちの「当たり前」が書き換えられているかもしれません。こうした問いを食育の先駆者アリス・ウォータースさんは著書『スローフード宣言』で投げかけています。
一方で、地域の野菜を使った料理には、旬の味わいや五感で感じる美しさがあります。手間はかかるけれど、満足感があり、地域とのつながり、農ある風景を守ることができます。食べることは生きること。食の選択は、健康だけでなく、環境や社会、経済、そして未来のあり方にもつながっています。
とはいえ、ファストフードを完全にやめるのは難しいこともあります。だからこそ「1回チェーン店に行ったら、次は地域のお店に行ってみる」、そんなバランスのとり方も大切。地域のお店を応援していきましょう。
また、情報にもバランスが大事です。今はスマホで楽しい動画を手軽に見られます。楽しむ時間は必要ですが、未来を考える映像にも触れてみませんか。11/8(土)にアリスさんの映画を上映します。大学芋と豆乳ヨーグルトを用意してお待ちしています。
*ローゼルでジャムを作ったら、鮮やかな赤色と甘酸っぱさが素敵でした。
