新規就農の2人の生産者が「げんきの市場」への出荷が始まりました 野菜情報VOL.731 令和6年12/1~12/7

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11月から「げんきの市場」に新しい生産者の方が2人出荷されています。吉川市で今年から新規就農された平野圭一(39歳)さんと富田裕子(41歳)です。お2人とも無農薬無化学肥料栽培で野菜を育てています。2人の就農をフォローし、吉川市で長年有機農業を実践されている吉澤宏さんが「吉川市の希望」と呼んでいるお2人を今週はご紹介いたします。

 平野さんは今年の6月に奥様と二人で都内から吉川市へ移住されました。それまで平野さんは大手企業でエンジニアとして働いていました。「東京で仲良くしていたインド料理店があって、そこがビーガンの店で色々な変わった野菜が出てきて、それが美味しかったんですよ。それで農業に興味をもち家庭菜園をやる為に千葉にある農業実践教室に入り1年間通いました。そして、家庭菜園で実際に野菜を育ててみたら、夏野菜も冬野菜も1年を通してよく出来たんです。そして、何より農作業が楽しかったんですよ。それから、育てる品種を選ぶのも楽しくて…。そうした中で、『シェフが愛する百姓・浅野悦男の365日』という本になっている農家さんの事を知り、自分もそうした農家になりたいと思ったんです。農業で食べていく事だけが目的なら、北海道で就農した方がいいかもしれません。ただ、野菜にはものすごく種類があり、そうした美味しさを食卓にのせる豊かさを消費者の方の近くで、野菜を作りながら伝えていければいいですね。」と語られています。そして、最後に実際に農家になり一番感じたギャップをお聞きすると「家庭菜園で出来た事が出来ないという規模の大きさによる違いを実感しています」との事でした。

 富田さんはご両親と一緒に流山市に住み、そこから通いながら農業をされています。「今から3年前、事務の仕事をやりつつコロナ化の中で何となく時間が出来て、市民農園を借りたんです。そして野菜を作り、その難しさがわかり、それと同時にスーパーで売られているきれいな野菜が農薬漬けである事がわかって、普通に売られている野菜が食べられなくなりました。それで、『自分が食べたいものを自分で作るしかない』と千葉農業者大学に週5回通って、有機農業を学んで農家になると決めたんです。流山市役所に相談に行くと、先に有機農家の吉澤さんが農業をされている吉川市で有機農業の生産者を受け入れてくれるという事をしり、吉川市で農業を始める事にしました。四季の旬の野菜を多品種少量で育てながら、その他に部屋の中に飾る花もオーガニックで育てるつもりです。」との事です。また、富田さんは現在、野菜を受け取る消費者の人たちの思いをもっと良く知りたいとの思いから、「げんきの市場」のスタッフとしても働いていいただおります。是非、見かけた際は、お気軽に野菜の事や農業の事をお聞きください。

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