食べ物を選ぶだけで人類と地球の抱える多くの問題を解決できます 野菜情報VOL.718 令和6年8/18~8/24

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今週も先週の野菜情報VOL.717でご紹介した「ヒトは食べ物でできている:双子で食を検証」についてです。この中でニューヨーク市長のリック・アダムス氏が登場し、ご自身の経験を告白しています。彼はある朝目が覚めると時計が見えなくなっていました。目やにかと思っていたのですがずっとよくならず、同時にひどい腹痛を感じていました。それで、病院で検査をすると、潰瘍とⅡ型糖尿病(視力喪失の原因になっていた)だと診断されました。そして、1年後には失明をすると診断され、また、その時、彼が感じていた手と足の指の痺れは糖尿病による神経損傷によるもので、いずれ何本かの指も失うだろうとも言われました。

 この時、彼は母親が子供の頃によく言っていた、「目の前が暗くなった時は死ぬか成長するかを決める時だ」という言葉を思い出します。そして彼はパソコンで「糖尿病を克服」と検索し、やがて専門医のクルーガー医師と出会い、それをきっかけに彼の運命が変わりました。クルーガー医師は一言「それは食事が原因だ」と言い、そして、医師の指導のもと「汝の食事は薬」というギリシャの格言の言葉に従い、「菜食」の力を利用し運命を克服しました。この番組の中では欧米型の理想的な「菜食」の方法として「プラントベース食」が紹介されています。ワンプレートのお皿に豆類の料理を3分の1、色々な料理法をされた野菜類を2分の1、残りが未精白の穀類です。私たちが学んでいる「穀菜食」の西洋版です。

 この番組は肉食に偏った私たちの現代食が病気の原因になっているだけに留まらず、その需要を賄うためにつくられた工業型畜産は家畜のウエルネスフェア(動物福祉)を全く無視したまま動物虐待を繰り返しています。そして、それは地球環境をも破壊し、多くの生き物たちを絶滅へと向かわせており、ひいては人類自らの未来を失わせているのです。これこそがまさしく人類の愚行そのものであると番組は訴えています。そして、同時に私たちの身体に良い食べ物(有機野菜他)は地球環境にも優しく、良い循環を創造していくのです。

 私たち「げんきの市場」は、ご縁を頂いた皆様が旬の野菜の美味しさに満たされ、そして自然と共に巡りゆく季節の喜びの中で、健康に生きる暮らしの心地よさに繋がる事を心から願っています。それは、この時代にもてはやされている欲望の塊のような美食とは全く違ったものです。そして、皆様一人一人が「健康」に暮らす毎日の中で、それが同時に地球の「健康」へと広がる事を夢に見ています。そして、それこそが皆様と一緒にこの時代の中で育てて行きたい未来なのです。この番組の最後に流れる「食べ物を選ぶだけで人間や地球の抱える多くの問題を解決できます。」という言葉を実践するのは「今」、そして私たちなのです。

 

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