食事療法を実践して効果の出やすい人と出にくい人の違いは… 野菜情報VOL.708  令和6年6/2~6/9  

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2006年からスタートした「佐藤先生の健康講座」は佐藤成志先生からご子息の秀彦先生と引き継がれて、足掛け18年に及び「げんきの市場」で開催しております。その中で、難病と呼ばれる方が健康を取り戻す姿を数多く目の当たりにしてきました。実際、先生との面談を受け、ご指導を希望される方は、ガンや糖尿病、アレルギーなどの西洋医学では、治癒が困難な方が殆どです。それでも、そのような方たちが先生のご指導により食べ物をかえ、体質をかえ、そして元気になられていきました。しかし、それはご指導を受けた全ての人ではありません。かつて、佐藤成志先生も「同じ病気で同じように指導して、その人が実践したとしても、良くなる人とならない人がいる。それは『食』以外の『心・動・環』、特に『心』の影響が大きいね」と、話されていました。

 佐藤先生の健康講座では、健康を育てるのは「食・心・動・環」の4つであり、「食」と共に「心のあり様」「運動(生活)の状態」、「生活環境」の3つの立て直しが重要です。しかし実際に難病になってしまうと、自分のその現実を真正面から受け止めることが出来なくなる人も少なくありません。一方で、良くなられた方の殆どが、ご自身の状況を真っすぐに受け止め、この病気を「今までの自分を変える」という天(神・自然)からのサインだと気づかれ、前向きに、その為の第一歩である「食事」の改善に取組まれます。それはガンやアレルギーなど現代病の多くは「生活習慣病」と呼ばれる、「食」などのその人の嗜好や生活習慣の蓄積が大きな原因になっているからです。

 そして、この時に大切なのが「食」と共に、病を自身の変化の時と捉えて「自分」をかえて「未来」を変えるという事です。原因を自分の中に見出す限り、自分の力で「未来」を変える事が出来ますが、他に原因を押しつければ、治癒は困難な道程になります。「未来を変えるためのベクトルは常に自分の中に向ける」、これが「健康」という生命の調和が保たれた状態(真理)を取り戻きっかけになります。そして、自分が乗り越える病気に対して怒りや憎しみのエネルギーで戦うのではなく、「私は治る(生きる)」という強い意志とともに、「喜びと感謝」を日々のベースにして生きる事がよりよい結果を生んでいきます。「笑う事」が免疫力をあげるのと同じように、「それでも、今、私は生きているんだ」という肯定感の中での「喜びと感謝」が未来を力強く改善していきます。

 病気の本人が病気自身から目を背けたまま、必死に健康を願う家族から言われて佐藤先生の指導を受けても良い結果になる確率は低くなります。それは、納得しないままに無理に食事を変えられ、食べたくないものを食べている限り、病気という苦しみから派生した新たな苦しみへの連鎖となるからです。「心」も治癒へと向かう道を歩まない限り、例え多くの人が健康を取り戻した実践をやったとしてもいい結果にはなりません。「揚げ物やお肉や甘いスイーツがごちそうで、ご飯は白米じゃなきゃダメ。」だった人でも、この「病気」というご縁を得たおかげで、良く噛み締めて食べる玄米の旨さに出会い、そして、四季折々の無農薬栽培の野菜たちの身体に染みる美味しさにつながる時、喜びに満ちた新しい生命への再生となります。今、「食」は美食のような官能的な意味でもてはやしています。しかし、本来、「食」は生命を繋ぐものであり、私たちの生命そのものです。

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