台風2号と前線によって2日から3日にかけて降った大雨により、警戒レベル4の避難指示が越谷市、松伏町、川口市、吉川市、さいたま市、八潮市、三郷市、草加市に出され、その後、多くの家屋が浸水状態になり、草加市、越谷市、松伏町は災害救助法の適用となりました。そこで今週はこの大雨によるげんきの市場の生産者の方たちの畑の被害状況をご報告いたします。
山崎さんの住む吉川市川藤では場所によってはガードレールの上まで浸水した状態になりました。「やっと出荷が始まったばかりのじゃがいもの畑が完全に浸水してしまいました。元々水はけの悪い土地だったのでうねを高くして、じゃがいもを植えて雨対策していたのですが、そのもり土の上まで、丸1日、完全に畑が浸水しました。翌日、水が引いたので、じゃがいもの状態を確認しようと畑に入ろうとしたのですが、20cm以上深く足がはまってしまって動けない状態で結局畑に入れず、2日後にそれでも5㎝位土に埋まる位まで落ち着いたので、畑に入り掘り起こしてみると、半分はすでに腐敗が始まっていました。1日中水につかった状態で、その後30度近い高温に蒸されて、腐りだしました。きたあかり、男爵、アンデスレッドを植えたんですが、2割くらい出荷出来ればいい方ですね。また同じような雨にやられたら今度は全滅です。
ピーマンやナスの夏野菜も支柱を立てるのが遅れて、水につかった状態になってこれからどれくらい持ちこたえてくれるかどうかです。トマトは支柱をたてたので持ちこたえてやり過ごしましたが、少し赤くなり始めたトマトを今度は鳥がもっていって食べていますよ(笑)」(6/7談)
越谷市の石垣さんも現在出荷中の小松菜や生育中の夏野菜が雨に浸水しました。「ピーマンが強風に倒されて大雨で冠水しました。再生することを期待していたのですが、今度は根が水に漬かった状態で高温になって根腐れのようになり、葉がしおれだして下を向いています。状態は良くありませんね」(6/7談)。大雨直後の石垣さんのフェイスブックでは「【お知らせ】明日のげんきの市場さんへの出荷はお休みとさせていただきます。昨日から今日にかけての大雨と強風で畑は冠水し収穫の始まったばかりのピーマンは倒されてしまいました。冠水してしまった畑は普通なら病気発生を予防するために消毒をしますが、自然農法ではそうはいきません。その代わりに水が退くまで畑に入らないようにしたり、収穫時の切り口から雑菌が入らないように気を使います。冠水して大量に雨水を吸い込んだ畑とそこに育つ作物を守るためご理解いただきますようよろしくお願いします。」と綴られていましたが、じわじわと大雨の被害は畑のいたるところに広がっています。