3人のお米の生産者の方が遠方より訪ねて来て下さいました 野菜情報VOL.646 令和5年3/5~3/11

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げんきの市場がお米を頂いている生産者の方が先週、相次いで訪ねてくださいました。ご来店いただいたのは岡山県の山崎さん、福井県の石塚さん、山形県の菅原さんです。今週はその時にそれぞれの生産者の方にお伺いしたお話をご報告いたします。

 岡山県の山崎農園さんからは、現在、JAS有機栽培の朝日米を頂いています、山崎さんは自動車のエンジニアから実家を継いで農家となり、現在、20haの面積で米作りを実践されています。通常、大規模な稲作農家は慣行(普通栽培)がほとんどで、広大な面積全てが無農薬無化学肥料という生産者は全国的にも非常に希少な生産者です。その山崎農園さんの「朝日米」は人工交配ではなく、自然交配により生まれた品種で、米本来のふっくらとした上品な旨味があります。しかし脱粒や倒伏がしやすく、栽培が難しい事もあり激減しているお米です。「コンバインでもそうですが、手で刈ってもザザーと、穂がすぐに落ちてしまいます。現代の機械生産には向かない品種で、実際、苦労はしていますが、岡山で生まれた『朝日』は、岡山県の登録品種米でもあり守り続けて行きます」と話されていました。

 福井県の石塚さんからは無農薬無化学肥料のピロール農法コシヒカリをいただいています。ピロールとは地球の創世記に酸素を自然界に供給していた藻です。福井のお殿様が食べているお米の食味がいいということで、栽培している田んぼの現地調査に入りました。すると稲と一緒に田んぼの水面に緑の藻が一面にびっしりと育っており、それがピロールという藻でした。そして、ピロールが水中の稲の根に酸素をおくり、食味を向上させるだけでなく、生産されたお米が弱アルカリ性で、ミネラルの含有量が多いなど様々な機能的な良さが見つかりました。ただ、ピロール農法を実践し続けるには並々ならぬご苦労があるそうです。「私は2012年から毎年ピロールの藻が育つための資材を1㎡あたり1㎏入れ続けています。手間もコストも水管理も全て大変ですが、それでも人さまを健康にすることが出来るお米を作っているという自負で頑張っています。まあ~80才までは頑張りますよ(笑)」。今回、石塚さんにお願いをしてこのピロール資材を「げんきの市場」で試験的に販売する事になりました。家庭菜園をやられている方はお楽しみに!

山形県の菅原さんからはJAS有機栽培の「雪若丸」をいただいています。実は昨年の11月14日に「げんきの市場」に来店してくれたのですが、「東京に用事があって来ていたら、時間が空いたので」という事で、3月3日に二度目の訪問でした。昨年来た時に、菅原さんに同じ山形県の米生産者の小関さんの事をご紹介したところ、さっそく、庄内の仲間と一緒に小関さんを訪ねて稲作づくりについて色々と教えて頂いたそうです。また、昨年は地元の女性と結婚もされ、「前はこのまま農業を続けて行っていいものかと悩んだこともありましたが、今は全てを前向きに受け止められるようになり、地に足が付きました。」と、にこやかに話されていました。それぞれの作物は作り手の「人間味の味」がします。ぜひ三者三様、それぞれのお米を楽しんでください。

1枚目が山崎さん、2枚目が石塚さん、3枚目が菅原さんです。

 

 

 

 

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