「名倉さんのやさいかん通信」から考える私たちの未来 野菜情報VOL.778 令和8年3/1~3/8

  • URLをコピーしました!

最近、吉川市の有機農業生産者の名倉さんは「よしかわオーガニックの会」の一員として「全国オーガニック給食協議会」の研修会などに積極的に参加されています。名倉さんは最もハードスケジュール(深夜1時や2時まで働くのが常態化されています)で農作業をされている方ですが、そんな毎日の中で名倉さんのお身体が心配になり、野菜の納品で来られた時に名倉さんにお伺いしました。「『よしかわオーガニックの会』の一連の活動は私たちの農業を応援していただく有難い活動ですし、出来る限り参加させて頂いています。それと、実は『全国オーガニック給食協議会』の代表理事の中村陽子さんは私が農業を始めることになったきっかけを頂いた恩師なんですよ。それで中村さんが頑張られている活動を微力でも応援出来ればといった気持ちも有るんですよネ…。」

 今から30年以上前、まだ名倉さんが市役所の職員でいた頃、当時「海のミネラルを考える会」を主宰されていた中村さんと出会いました。「海のミネラルを考える会」はミネラルという地球を循環する物質を名称にした会です。そして、地球の中で循環していく事のできる暮らし・生き方等を毎回、各界の著名人を招いて話を聞いて考えていく会で、その中で当時の有機農業関係者も呼ばれていました。名倉さんはこの会への参加を重ねる中で「有機農業で生きていこう」と決心をしました。そして、そうした名倉さんの将来への参考になる方たちとの出会いを、当時の中村さんは積極的に繋いでくださったそうです。それを名倉さんは今でも感謝して、中村さんを恩師と呼んでいます。そして自身の野菜セットの「やさいかん通信 第1345号」(2026年2月8日付)の中にも2022年の全国オーガニック給食フォーラムの資料本のプロローグの中村さんの投稿を掲載されています。その中村さんの文章のほんの一部分にはなりますが、掲載させていただきます。

 「有機農業という言葉が日本に現れたのは今から50年前、1970年代初めです。 ≪中略≫ あれから50年、有機農業の頑張りは、効率優先、利潤追求の流れに押し戻されてきました。食と農の悪化は着々と進み、今や私たち日本人のほば全員の尿からネオニコチノイド系の殺虫剤が検出されています。母乳にも出ているという研究発表もあります。日本はもう終わったかと思ったころに、ふたたび、有機の熱い風が吹き始めました。2022年、国は有機農業推進の高い目標を掲げ、 たくさんの首長さんたちが立ちあがり、各地で活動してきた市民団体の方々とも仲良く繋がってきました。これを機に、日本を有機で立て直しましょう!」。名倉さんはこの投稿を掲載した「やさいかん通信」の中で、自身もネオニコチノイドの実態を知る中であまりにも広範囲(埼玉県はほぼ全域)に検出され「今の社会は、農薬を自身の体に入れるかどうかを自分で選ぶ事が出来ない現実になっているのにショック」だと書かれています。科学が進化する中で「農薬の毒」が私たち一人一人にますます深く浸透しています。そのような中で、私たちが「不自然なもの」=「自然でないもの」は出来る限り人体に入れない暮らしを選択する事は、自身と地球と共に生きる全生命の為に今すぐ出来る賢い選択なのです。そして、それをスタート地点として私たちが「食・心・動・環」を整え、名倉さんのような生産者の方々と共に生きる社会を育む事が、未来への灯になると信じています。

よかったらシェアしてくださいね!
  • URLをコピーしました!