今から19年前、平成18年に薬方堂の佐藤成志先生(現在、「佐藤先生の健康講座」でご教授いただいている佐藤秀彦先生のお父様です)をお招きして、第1回目の健康講座を開催させていただきました。その時に「げんきの市場」でお配りしたチラシに「何故健康講座を始めるのか?」その思いを書かせて頂きました。「私が産直運動に従事していた時、有機野菜は、一部の理解できる消費者のみが食べることのできるものでした。その中で『安全な野菜が、本当によいものであるのならば、ひとりでも多くの人に届けたい』と思うようになり、『げんきの市場』をスタートいたしました…。しかし、そうした日々の中でどうしても、越えられないカベがありました。それは、この店に訪れるお客様の中には、非常に重たい病気を抱えていられる方も少なくありません。そのような方たちにご相談をお受けする事もあるのですが、そのお話をお聞きする事ぐらいしか私たちにはなすすべがありませんでした…。この度、佐藤成志先生とのご縁を得て、病気を治したいとの願いで『げんきの市場』に訪れる方の今よりもお力になれるかと思うと、このご縁に、深く感謝いたします…。」その当時、すでに佐藤先生は、全国各地で健康講座をご指導されていました。
佐藤成志先生は薬方堂を開業される前は、1970年より「ガン・慢性病の食事療法」を旗印に「お茶の水クリニック」を開業した自然医学会会長の森下敬一先生(~2020年にご逝去)のもとで、薬剤師として働きながら「食事で病気を治す」、その事実を積み重ねられてきました。森下敬一先生は「お茶の水クリニック」の開業以前の20年間を大学の研究室で血液生理学の研究で過ごし、その中で「食物と血液」を課題に実験研究を積み重ねる事により、「腸管造血説」(腸管の中でも食べ物から血液が作られているという説。2018年にコロンビア大学の研究チームが、移植された腸にドナーの造血幹細胞が存在する事を明らかにしました。)を50年以上前に発表にし、その見解を経て「慢性病は食事で改善することが出来る」事を突き止め、それを実証するべく「お茶の水クリニック」を開業されたのです。そして、佐藤先生はその中で、漢方に精通した薬剤師として働き指導しながら、「お茶の水クリニック」の事務局長として日本国中に支部を立ち上げ、全国各地で「食事療法」の勉強会を開いていきました。その後、佐藤先生が独立された後も、佐藤先生による「食事療法」の勉強会は全国で続きました。そして現在は、その後を継がれた薬種商(漢方を専門とした薬剤師)の佐藤秀彦先生が「げんきの市場の健康講座」を引き継いでくださっています。
今、かつて無いほどに情報が溢れています。現代人が1日に触れる情報量は江戸時代の1年分、平安時代の1生分とも言われています。その中で様々な健康情報も溢れ、多くの方がおこす過ちが「自分にとって都合のいい健康情報」を選択してしまう事なのです。肉好きな人は「肉ほど理想のたんぱく質はない」、甘いものが好きな人は「甘いものが疲れをとる」といった具合で、それを摂り過ぎた時のリスクにはたどり着きません。佐藤先生は長年病気の方々と向き合いそれを改善する中での莫大な症例の蓄積があり、「もうすでに結果は出ている」と語られています。病気の方も、日々の養生を実践される方にとっても、この時代の中で本当に必要な健康情報なのです。来年も1年間、佐藤先生の健康講座を開催させていただきます。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
